1998年のプレイステーション用ソフト『ゼノギアス』は、元々『ファイナルファンタジーVII』のシナリオ候補の一つでしたが、内容が暗すぎたため採用されませんでした。その代わり、ロボットの要素を加えて独立したSF RPGとして制作されました。

高品質なアニメーションと、ロボットに乗って戦う戦闘システムは、序盤から大作の雰囲気を漂わせ、プレイヤーを夢中にさせました。衝撃的な展開と深遠な設定は『新世紀エヴァンゲリオン』の影響を受けており、終末論が流行した世紀末には、このような作品が多かったように感じられます。『スター・ウォーズ』の設定も一部見られ、ロボット、テラフォーミング、輪廻、人体改造、多重人格といったキーワードが巧みに融合されています。

物語は興味をそそるように展開されますが、ディスク2に入ると、制作期間の不足(2年)が原因で、ほとんどがビジュアルノベル形式で進行し、未完成感が否めません。後半になるにつれてストーリーは難解になり、伏線もほとんど回収されずに終わってしまいます。

この作品はゼノギアス・エピソード5に当たるとされていますが、エピソード1〜4は制作されず、続編の『ゼノサーガ』もストーリーの関連性はほとんどありませんでした。そのため、多くの伏線はファンの解釈に委ねられることになりました。

投稿者 the7sign

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