
『夢大陸アドベンチャー』は、主人公ペン太が病気のペン子姫を救うため、夢大陸にある万能薬「黄金のリンゴ」を持ち帰るというゲームだ。
しかし、苦労の末にようやく黄金のリンゴを持って城に戻っても、姫は既に死んでいる。
80年代はゲームの情報がなかなか広まらなかったため、なぜそうなるのかを正確に知っている人は少なかった。間に合わず姫が死んだのだと思い、一生懸命にタイム短縮を試みても、バッドエンドが繰り返されるばかりだった。
ハッピーエンドの条件は、F1(ポーズ)キーを押した回数で決まるという、奇妙なものだったからだ。F1を押した回数を4で割った余りが1でなければハッピーエンドにならない、というのだ(1回、5回、9回、13回…)。

しかもそれはMSXコンピューターでしかできず、F1キーのないZemmixではポーズ機能が使えないため、必ず姫が死ぬ結末しか見られなかった。
コナミ、狂ってるな…